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作品

No.1

シンカ
服部 司

生命は海で誕生し、陸、空に至るまで進化した。デザインにおける進化とは日々の積み重ねであると考える。この灯篭はそんな「進化」を造形で表した。  さらに、海月のような透明感は既成概念に囚われない純粋さを、植物のつぼみのような上向きのシルエットは未来への成長を表現している。  デザイン神であるイショーカは、灯篭にも使いやすさを求めるであろう。そこで灯火と消火、炎エネルギーの交換を簡単にするからくりを搭載した。

No.2

緑のデーモン
松井佑之介

RPGの序盤に登場するが速攻でやられる雑魚キャラ。弱点は頭部と胸部だが、キャンドルで示されているので狙いやすいため攻略しやすいだろう。使ってくる技としては状態異常系が中心であるため食らうと、のちのストーリー攻略に支障が出るので要注意だ。HPはスズメの涙ほどしかないので先制して一撃で倒すのが賢明である。

No.3

レイ
佐藤愛

イショーカは陸・海・空を自由に往き来することで全世界からデザインのかけらを運ぶ。陸をじっくり観察する亀、海中を美しく泳ぐエイ、空を自由に飛び回る鳥、それぞれを融合した神獣であると考えた。また、デザインの大事な要素である美しさ・使いやすさ・新しさを、三位一体のイショーカ3体で表現した。レイと言う名前は、エイの英名と神獣という霊的な存在であることから名づけた。ろうそくの儚い灯火はその霊的な存在感をより強調している。

No.4

こども
那須美有

デザインには創造力が必要だと考えた。大人になるとたくさんのものごとを難しく複雑に考えすぎたり、無駄に悩んだりしてしまうが、それが何かの解決や新しい発見につながることは少ない。こどもならではの、一見単純そうな発想そのものが創造力ととらえることもでき、先のことを考えすぎて不安になることもなく壮大な夢を抱くこどもらしさやかわいらしさをみのまわりの単純なものからつくられる単純な灯篭で表現した

No.5

life
安藤優花

?デザイン神は地球に生命が誕生した瞬間から何十億年もの間新たなデザインを創造し続けている。古い発想を捨て新たな創造をし続ける姿は脱皮をして不老不死の象徴である蛇さながらである。地上では大蛇の姿になって我々の前に姿を現わす。地球の生命が絶えない限り神は永遠にデザインを創り続けるだろう?

No.6

清水幹大

ペンギンは空を飛べない。飛ぼうとも思わない。代わりに大地を一歩ずつ歩くことができる。広大で氷床の上を確実に歩いていく。デザインも同じではないか。この壮大な世界の中では複雑に物事を考えることが多くなる。しかし物事をより多くの視線から読み取り、単純に考えていくことが大切なのだ。空を飛べなくても、道はあるのだ。

No.7

間近
山本聡太

イショーカは陸海空を自在に行き来し、其々の場の生命の誕生と死滅、閃きと苦悩、生物達の多様な姿を自身の光で照らすと謳われる神獣である。どんな形をしているのかを視ることはできないが確かに其処に存在し、私達の活動、またこの製作を静かに見守ってくれている存在であるという事を常に意識して取り組んだ。

No.8

神懸り火(カガリビ)
飯田薫

古来、人間は火に神秘を感じ、神への祈りには火が欠かせない。暗闇に光をもたらし、寒さに熱を与える火は、我々人間の希望であり、原点だ。精神に安らぎを与え、イメージをかきたてる火こそ、イショーカだ。この灯篭は、昔ながらの篝火にヒントを得、火への憧憬と神への祈りを込めて作り上げた。

No.9

born
西部愛裕美

イショーカが多種多様な生物に変化するその瞬間は、生命の誕生のそれと酷似しているという。この灯篭は、たくさんの誕生の瞬間を見守ってきた大木、重なり合う遺伝子、そしてまだ眠っている新たな命を表している。

No.10

ハネヤスメ
香島 理恵

様々な生き物に姿を変えるといわれるイショーカ神だが、あるときこの姿になれば空も海も陸も変化せずに自由にうごけることがわかった。長い間変わり続けて疲れたイショーカ神はしばらくこの姿でいることにした。

No.11

決壊
郷祐人

私たちの住む世界は創造と破壊の繰り返しであると思います。一方でモノが生まれて、他方ではモノが姿を消してゆく、そんな光景を私たちは幾度と見てきました。このことは、デザインにも通じるものがあると思いました。それで、今回は「破壊」をモノが宙に舞う躍動感や今にも曲事を働きそうな手で表現しました。「破壊」と聞くと、モノが消えてしまうと思いますが、同時にモノが生まれるきっかけでもあると思います。今一度「破壊」の意義を考えてみてはいかがでしょうか。

No.12

魂(いのち)のともし火
森田 拓弥

日が落ち闇が訪れる頃から真価を発揮する灯籠。あたりが暗いなか生命の源たる心臓と骨格(肋骨)が宙に浮いてる感じが出るように制作。それらを囲む半休型の金属線に揺らぐ光が当たる様はまさに全身を駆け巡る血液の如し。震えるぞハート、燃えつきるほどヒート!

No.13

海の月
中村朝輝

イショーカは「あるもの」を守るとき、この姿に変化する。複数のイショーカがその周りを泳ぐ様子は、空を舞ってようにも見える。変幻自在なその体が、デザインをするときの柔軟な発想の必要性を私たちに訴えかけている。そして、からだに光が灯るとき、儚くも力強い生命の魂が感じさせる。

No.14

蛇足と皮肉
岩口 泰士

生き物は自分の足、手、翼、あるいはヒレを使って行動するが、神イショーカにはそれらは存在しない。自分の意思であらゆる場所に移動することができ、自由に形を変えることができる。そんな彼は私たち人間をはじめとする体の部位を使わなくては行動できない生き物にとっては皮肉的存在なのである。彼の周りに咲き誇る花はただの装飾であり、行動する上では蛇足である。これもまた皮肉といえよう。

No.15

平衡
中田裕真

イショーカは陸海空の様々な生き物に形を変える。つまり変化の際には何者ともつかない不安定な状態を経ることになる。この灯篭のバラバラになった立方体はその不安定さを表現している。バラバラになりながらも絶妙なバランス、そして形の統一感を保って立っている姿は、美しいデザインに必要なことを感じさせる。

No.16

まもりび
今田南

どんな人にも、心の拠り所となるものはきっとあるはずだ。この「まもりび」がイショーカにとってそんな存在であってほしい。陸海空三つの領域の安定を願う三角形を取り入れたフォルム、イショーカを静かに見守る優しい光。決してデザイン性を強調するような派手なものではない。しかし、その穏やかな姿が、朝昼晩いつでも、イショーカそして参拝客を静かに見守ることだろう。

No.17

麻釣り
望月稜也

神が先か、自然が先か。はてさて。 神様が自然を作ったというよりは、自然が神様まで産んじゃったという感じが何となく微笑ましくて良いなあ。 しかし神様は万物の頂点だからな。ましてや姿形を自由に変えられるほどだ。我々の眼に映るものが、全て神様の意匠のもとに在ったって不思議ではない。いや、いや、だけどもだ。 ぼんやりと考えているうちに心地よい秋風が吹いてきたので、ひとまずひとつできました。 ただただ感謝です。

No.18

the灯篭
唐島 宗平

神が宿る灯篭のあるべき姿とは、見た目の装飾というよりも簡素で端正な姿であると考えた。モチーフとなるイショーカ神は様々な生き物に形を変えられるのだが、その神が多種多様な姿に変化するためには基本となる形が必要なのではないか。

No.19

山口海空

神様というのは目に見えない。だからこそ私達はその存在を望んでやまず、あわよくば一目見たいと思う。もし現れても、人目に触れぬままどこかへ消えてしまうのだろう。その一部でもこの目に捉えることができたなら、というのは傲慢な考えなのかもしれない。

No.20

あらわ
金城 仁

灯籠のモチーフとなるイショーカは様々な生き物に形を変えられるということで、なぜ形を変えるのか、その目的を考えたときに、様々な場所に行ったり、様々なものを感じたりするためだと思いました。なので、場所を移動するための肢、ヒレ、翼と、感覚器を表そうと努めました。その時に、身体の外形は生物によって異なるので、肢、ヒレ、翼、感覚器の構造に重きを置きました。

No.21

意昇華命(イショ-カノミコト)
藤森朝子

村長「若者よ…年寄りの戯れ言を聞いとくれ。昔ここらにはイヌ、キツネ、オオカミの頭部を持った魔神が住んどってな、月2くらいでオモメノカダイという供物を欲しがるもんで、村の者は皆手を焼いとった。ある日1人の勇敢な若者が討伐に向かい、首を全部取ってきたもんで、祟らんように一応祀っておるが、扱いの雑さへ奴の怒りで灯籠はいくら作っても歪んでしまうようじゃ。体?知らぬ。陸海空を自由に移動するんならさぞかし立派なんやろ。」

No.22

bubble
小林春陽

デザインは、人々の内から生まれてくるものである。デザインのアイデアが次々と湧き出る様子を、泡をイメージして表した。また、湧き出るように次から次へと新しいものを創造できるようにという願いも込めた。初めは小さな泡のようでも、考え抜くことでより良いものに成長していく、デザインのまるで生き物のような側面を、デザインの始まりをもって表現した。

No.23

炎を得て復活するphoenix
大津聡一郎

私はデザインとは復活草だと思う。クライアントは何かしらの問題を抱えてデザイナーに問題解決を依頼してうまくいけばそのデザイナーが見事に問題を解決して一件落着となる。自分もデザインの力を使って人の役に立ちたい。同じようにphoenixいわゆる不死鳥は炎を得ることで決して死ぬことなく羽ばたき続ける。このように自分もデザインの力を信じて素養を磨き続けることによって社会に貢献したい

No.24

暖-Warm for Life-
馬悦

デザインというのは人々に生活の豊かさ、温かさ、楽しみを与える。デザイン神に仕える神イショーカは、陸海空を自由に移動できる生き物であり、陸海空に存在するすべての生命にデザインの力による温かさ豊かさを与えにまわる。この灯籠は、現代の街並みを反映し、参道に立っている。見る人すべてに、自分の暖かいhomeを思い出させ、家族を思い出させる。

No.25

blind
池浦あゆみ

変幻自在なイショーカの姿を我々は認識することができないが、その激しい生命力はぼんやりと感じ取ることができる。姿が見えないにもかかわらず伝わってくるイショーカの生命力を、ブラインドから漏れる光で表現した。

No.26

変幻自在
宮脇愛美

イショーカは姿形が定まっていないので誰もその姿を知らない。彼が姿を次々と変える様を、多くの立方体の組み変わりでイメージした。この灯篭の立方体はそれぞれがイショーカの構成要素であり、どれがどの部位になるのかは、これを見るデザイナーの卵それぞれの感性によって異なってくるだろう。イショーカの姿に正解はない。私たちにその姿を思い思いに想像させ、創造させることが彼の楽しみなのだろう。正解は彼しか知らない。

No.27

野口永梨香

古くからある物が今の形になったのには何らかの理由がある。そう考え、全てをオリジナルのデザインにするよりも、現存する物を参考にした方が安定した物を作ることができると思い、春日灯篭を元に制作した。全体的に洋風にすることで、デザインの国際性を意識した。また、様々な神秘的な意味を持つ六芒星を使用したことと、全体の色を白にし反射率・透過性を高めたことにより、イショーカの絶対的な存在を強調した。

No.28

デザイン神秘書官
横谷一輝

彼女はデザイン神の秘書官として日夜様々な任務をこなす。

No.29

ichthys
小川皓大

人々は常に新しいものを求め、またそれに応えようと努力をしてきた。その中で社会や人々が必要としている流行や流れを読み、時には逆らい新たな流れを生み出し、デザインしていくイショーカの姿を模した灯籠である。一見魚のように見えてしまうが時代の流れを泳ぐために適した形に変化しているだけであり、決して本来の姿は魚ではない。

No.30

生誕前夜
宮坂朔太郎

イショーカは様々な生き物に形を変え、陸海空を自由に移動できると言い伝えられているが、その真の姿を見たものはいない。しかしそのイショーカも古代生誕前には卵の中に眠っていた。真紅の殻に覆われたその卵は神々に仕える龍によって守られていたようだ。この灯篭はそんな古代の情景を表している。イショーカが殻を破るその瞬間を、目にするのはあなたかもしれない。

No.31

未提出
百瀬 諒

未提出

No.32

火の子
今岡准子

実在しないイショーカを想像することはとても苦労することだった。どれが一番ふさわしい姿なのかに頭を悩ませ、制作は難航した。しかし、私のイメージした沢山のイショーカは、きっとどれもイショーカに違い無いのである。この灯篭は、そんなイメージの力を炎で表現した作品だ。下部分に焚き火のように集まり螺旋状に登っていく炎は私のイメージの流れを表しており、その姿は最後には海月となって、空に飛んでいくのである。

No.33

纏い神
水本壮彦

我々は無の状態から闇の中を手探りするかのようにしてものを生み出す。人類が神の創造物であるように、人類の創造物は神が我々に纏い造らせた、つまり神の創造物である。この作品は、広大な大地、天空に吹く風、大海原に上がる水しぶきの中を変幻自在に颯爽と舞う神が、灯籠に纏い創造者たちの闇に僅かな光を灯す姿をイメージした。人もこれを纏える造りになっている。

No.34

水谷麻乃

やわらかい。デザインには、人々に寄り添うような優しさがあってほしい。イリョーカは自身の持つ丸みや光でそんなやわらかい優しさを思い出させてくれる。

No.35

veil
末吉深記

神イショーカが形を変える瞬間は誰も見たことがなく、謎に包まれている。が、形を変えた瞬間、どこかで人の心の中に新たな発想が生み出される。

No.36

いろどり
對馬翠

「鳥になりたい」という人がいるが、鳥にもいろいろある。住処を求めて遥か彼方へと飛んでゆく鳥、エサを得るために水へ飛び込む鳥、足の速さを手に入れた鳥。それぞれ特化した能力をもつが、代償としてできないこともある。デザインも同じではないだろうか。 闇の中では色はわからない。光があるからこそ楽しむことのできる色を生かせるように制作した。

No.37

atmosphere
小峰万由

デザインは普段の生活にあまりにも溶け込みすぎていて、足を止めて注視する機会はあまりない。だがデザインは身の回り全てに宿っているし、生活する上で必要不可欠である。その様はまるで空気のようでもある。そんな身辺全てに漂うデザインの軽やかさを、重力から解き放たれた様を彷彿とさせるテンセグリティ構造や、膜材によるシンプルでハリのある形を用いて表現した。

No.38

海原の楼(たかどの)
横山由

亀の甲は古より未来を占う儀式で用いられており、また長寿な生き物として語り継がれていることから、イショーカが亀であったときの神話を村人が灯篭により描いたという設定にした。課題が間に合わなかったために亀のままにされたイショーカは伝言を借りてデザイン神に伝えることになるが、亀の足では間に合わない。考えたイショーカは海の水を全て集め塔のようにして自らを持ち上げるが、まだ高さが足りない。これを見たデザイン神は一層怒って洪水を起こす。これにより塔はより高くあがり、たどりついたイショーカは伝言を伝える。聞いたデザイン神の怒りはおさまり、海の水も引き、全てが元の通りとなった。これら全てイショーカの策であり、以来亀は知恵を授かるとされた。

No.39

積田唯香

イショーカがじっと自らの巣にたたずんで創造のエネルギーを蓄えている。時には空を飛び、時には大地を駆け、時には大海を進み、見た人々にデザインのひらめきをもたらすイショーカ。その姿に正解などなく、体は鳥のようで獣のようで、はたまた魚のようにも思えた。誰も実際のイショーカを知らないため、その偶像は様々な生物が混ざり合った形をしていた。イショーカは顔のない神様だった。人々に0から1を想像させるデザインの神様っだった。

No.40

光を線、線を形に
井上壮太

イショーカは自らの発想を思いのままに形にする。その柔軟性と無限の広がりを持つため体は透き通る。光はその体にエネルギーを与え、イショーカは動き出す。

No.41

使い魔
林輝宙

陸海空全てを自由に移動するイショーカの美しさを陸、海、空それぞれを表現した三層で構成した。人類の歴史とは比べ物にならないほどの長い歴史を見守ってきたイショーカの美しさ、強靭さ、しなやかさを表現するには、色彩、光量、温かみなどの数多の条件をデザインする必要がある「光」がこそふさわしい。

No.42

依り代
山内優

時を超え、様々な地を巡り巡ってきたイショーカ。流れる時の中で様々な色に染められたイショーカに、他の生物が根を張ったようだ。

No.43

未提出
森 清志郎

未提出

No.44

Inspirer
横田奈々

デザイナー達が何かを閃く時、彼らは近くに彼女の気配を感じるだろう。デザイン神に仕える彼女はデザイナー達に素晴らしい物への道を示す仕事を担っている。生々しい頭部の中で閃きが生まれる時、その輝きは彼女の全身を煌めかせ、デザイナー達の脳髄まで震わせるだろう。彼女の名前は閃きをもたらす者、「Inspirer」。意匠祭に参加した若者達は今後、彼女に出会うことが度々あるだろう。

No.45

田中美佳

デザイン神に仕えるイショーカは時にその翼を羽ばたかせ時に尾びれを使い、陸海空を自在に移動し、この世にデザインの素晴らしさを伝える。意匠祭はデザイン神を祀る日、年に一度の休息日に羽を休めるイショーカの癒やしの場を表現した。素材に和紙を使用したのも、柔らかく繊細な印象を与えるためのものである。この灯籠に明かりが灯されるとき、イショーカが心から癒やしを感じることを祈る

No.46

Beat
田代遥

”生”の象徴は、心臓の鼓動に現れます。人間は皆命を持ち心臓を動かすことで一歩一歩一刻一刻と日々生き続けて居ます。私たちの人生には、限りがあります。それは、まるでロウソクの火のように。この作品では、人の儚くも美しい命を明かりで表現しました。生きるとは命のろうそくに火をつけることなのです。

No.47

気配
間瀬一希

陸海空をとびまわる神の姿を見たものはこの村にはまだいないが、イショーカの力によって生み出されたのこの灯籠が風に揺らめく姿を見たとき、村人は神が通った気配を感じ取ることができる。

No.48

awake
丸尾涼介

かつてその存在は、手のひらに願いの火を灯し、灯篭の中で眠る神だった。まだ容姿は幼子、全く未熟な存在である。ある時その存在は目覚め、周りの環境に疑問を抱いた。そして、自己の置かれた状況を嘆いた。理想とは程遠い。だから変化を求めた。すると灯篭が突然形を変える。自ら突き破ったのか、別の力が働いたのか。手には希望の光。あの時携えていた光とは違う形であれ、今でもその光は小さく、しかし確実に灯されている。

No.49

fons
中川大那

陸海空を移動することができ、変幻自在ということで、不定形で透明感のある生き物を想像した。この生き物がすべての形の原型となり、多種多様な姿となって人にデザインを伝えるのだ。自分も、自由な発想で様々なデザインを生み出していきたい。

No.50

デザイン神のペット
田中学

デザイン神に仕える神ということでペットという案を思いつきました。水陸空を自由に移動できる設定から、尾ヒレ、手足、翼をつけて、神話に出てくるような龍をイメージして切り絵にしました。木材で骨組みを固定することで丈夫で安定した灯篭ができました。

No.51

創世主
村上恭理

陸海空を移動しあらゆる動物に姿を変えると言われているイショーカ。そのイショーカは大気を自在に操り空気中の成分を濃縮し、自由自在にあらゆる姿に形を変えられるという。この灯篭は0から身体を創生しているその迫力、屋根をも破るイショーカの力強さを表している。

No.52

Core
田代隆之助

イショーカは形を変え、どのような地も移動する。だが、その中にも変わらないものはあるだろう。また、イショーカはデザイン同様に自由である。だが、固定観念から抜け出せないデザインもある。このイショーカを祀った灯篭は「型に縛られず、自由になりたい」という人々の願いがこめられたものとなっている。

No.53

創造
関戸雄大

イショーカは世の中の既存のモノからそれらを再び寄せ集めて新たなものを創り、そこに自らの魂を宿し、あらゆる姿で我々の目の前に現れる。この作品はイショーカがカメレオンをバラバラの「よしず」から創造している様を表しており、やがて完成するとその体で再びどこかへと消え去ってしまうだろう。涼しさが感じられるようにと思い、細い竹を組み合わせて灯籠とした。

No.54

京子
上妻千紗

大きい方がメス、小さいほうがオスである。2本の手で主に海底の藻や落ち葉、黄砂を食べる。彼らの糞や死骸が良質な肥料となり、また新たな生命をうむ。地球のお掃除屋さんと呼ばれている。

No.55

しょうこ
荻野京香

海を移動する際イショーカはしょうことして生きる。様々な生き物を魅了するその妖艶な見た目からは想像できないほどの激しく燃える生命のエネルギーと、他の追随を許さない確固たる意思をもつ。近寄ると危険だ。

No.56

Catch the star
福永紳

誰にも夢や目標は存在する。それらに向かって人は努力しまた挫折もする。そういった小さな努力の成功や失敗の粒が集まって経験の「層」ができ、経験を積み重ねて「星」を掴むーー。この作品のメイン素材は発泡スチロールで、発泡スチロールは小さな粒が集まってできており、そういった構造を努力の粒の結晶に見立てて用いた。

No.57

水神
藤理香子

自然豊かな土地、山に囲まれた湖には様々な姿に変えられる神が住んでいる。普段水の奥底に潜み、姿を現さない水神が今まさに姿を変え空へと飛び立とうとしている、、、。灯籠は自然らしさを出すために木材と和紙を主に使用しました。3段構成になっており、1番下は神様と水面、2段目は湖を囲む山々、3段目は神様が飛び立とうとしている空をあらわしました。

No.58

ミナ
山村寛太

デザインには世界を覆う力があるように思う。新たに生まれる小さな発想を光で、発想が世界の隅まで届きうる無限の可能性を四方と上下に伸びる形で、デザインの中にある曖昧さを透明と不透明の組み合わせで表現した。名前は、この灯籠のあらゆる方向に広がる印象から「すべて」という意味のある「皆」から引用した。

No.59

卵という名の拡張性
村山泰眸

陸海空全てを自由に動ける生物はいない。対して神イショーカはあらゆる環境に適応することができる。その姿が定まったものならば、すぐにでも真似する輩が現れるだろう。それがいないのはイショーカが可能性を内包した卵の形をしており、割れた瞬間にその場に応じた姿をとるからだ。その姿は万物に変化し得る。したがって、我らが知覚できるイショーカの姿はその卵の殻のみである。

No.60

秩序
山宮悠平

数十億年前の太古の地球に、海の底で偶然にも細胞が誕生した。その細胞群は互いに複雑に関わり合い、時には絶滅の危機に瀕しながらも長い時間をかけて現在の生命を構成していった。この灯籠はまだ始まりの状態。有機物なのか無機物なのかも定かではない。混沌の中に秩序を生み出そうとしている。しかし、生命の息吹は確かに、そこにあるのだ。

No.61

未提出
高橋 滉平

未提出

No.62

潜力
宮本菜々華

竹を上下に広がらせたことによって無限の可能性、今にも動き出しそうな臨場感を表現した。また、中部の8つの球は新たな命の創造である卵をイメージして創作した。8という数字は太陽系の惑星の数を意識していて広がり続ける宇宙の可能性を表している。この作品によって誰しもが持っている潜在された力を伝えたい。

No.63

赤澤菜津美

イショーカの分身は、身の回りのもの全てに宿っている。人間の目にその姿は見えない。イショーカは人間が誕生したその時から人々の生活に寄り添い、温もりと幸せを分け与えてくれている。

No.64

其は繋ぎ、導くもの
寒水遼太郎

異象化神は様々な形に姿を変える。だがその一つ一つはイショーカの本質ではない。其れは「意匠の全てを象徴する神格たる意匠神と愛すべき親であり子であるヒトとを繋ぎ、引きあわせる線」という概念そのものである。彼の神は全ての空間に偏在し、常世に変革をもたらさんとする子らの灯火が現れるのを待つ。そして探求の果てに自身を構成する「線」の一端を掴んだ者を、自分の一部を編み変え、様々な形をとり、もう一端に繋がる意匠神のもとへと導く。意匠祭に際し、灯篭がイショーカを模して造られることが多いのは、灯篭の役割が本殿に鎮座する「意匠神のもとにヒトを導くこと」だからに他ならない。あなたの前に現れるイショーカは、果たしてどんな貌をしているのだろうか。鳥か、獣か、はたまたヒトか。見よ、あの偉大なる神を。あれは今この瞬間も、あなたが自分の末端に触れるのを待っている。

No.65

渡辺 樹

彼の創造の軌跡となり生き続ける城。そこでは、規律と混沌、偶然と必然、OrderとRandomが入り交じり、絡み合う。

No.66

海月
山下拓樹

徒然なるままに海辺を歩いていると、自分の足が止まるのに気づいた。眼前には宇宙が広がっていたのである。その正体は海月(くらげ)であった。その昔、くらげという漢字を考えた人も同じことを思っていたのではないかと推測せずにはいられない。万物の創造主たる神は宇宙を作った…同様に海月も神の力を秘めているのではないか。そう…イショーカとはつまり…

No.67

Unknown
伊藤絵実里

陸海空をかけまわるイショーカは様々な姿に変化する。しかしどれが本物なのか、また別の姿なのかは誰も知らない。その人次第でイショーカの正体は異なるだろう。この灯篭はデザインの本質的ところを表現した。デザインとは何か、それは一言では言い表せない。その人によって、また対象によってその概念は異なるだろう。そしてその追及に終わりはない。それこそがデザインを学ぶ楽しさ、魅力なのだと思う。

No.68

chrysalide
宮山琢郎

デザインを考える上で必要なのは、柔軟に物事を捉える思考力や発想力、そして決めたらとことん努力し貫く覚悟であると思う。そういったことを踏まえて今回の灯籠には「柔」と「剛」の対立した二つの要素を組み込み、木を用いてまっすぐな意志を表す直線部分と柔らかな思考力を表す曲線部分をそれぞれ強調した作品にしようと思った。また曲線に囲まれた部分は殻に覆われた蛹をイメージし、中から灯りを灯すことで、殻を破り成長したいという意思とまだまだ未熟で不完全な自らの実力を表現した。作品名は、フランス語で蛹を表す「chrysalide(クリザリッド)」を用いた。

No.69

献灯用間接照明
鈴木達也

光という要素と神具という要素をどのように組み合わせ、表現するかを考え、この形に至った。間接照明を採用することにより、宗教的な荘厳さとキャンドルライトの持つ温かみを両立している。光を投影する板に角度をつけることにより、光の当たり方に幅が生まれ、全体としてシンプルな形でありながら、豊かな表情を持つように工夫した。またこれにより、日光の当たる昼とライトを点灯している夜とでは、全く違った見た目になる。これはイショーカが姿を変えられる神であることを連想させるだろう。